令和3年度 仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)の選定について

仙台市が実施している「仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)」に、加速器関連産業の振興に取り組んでいる、東日本機電開発株式会社を筆頭とするコラボレーションチーム(岩手大学・岩手県・(公財)いわて産業振興センター・(国研)産業技術総合研究所・石原産業株式会社)の提案が岩手県で初めて選定されました。

世界最高水準の分析機能を有する「次世代放射光施設」が東北大学青葉山新キャンパス内に設置されることが決定し、現在、実験施設の建設が進んでいます。東北地域で初めての放射光施設であり、今後、学術界のみならず産業界でも積極的な活用により、新しい産業や新製品の創出が期待されています。

仙台市では、放射光施設の産業利用の積極的な活用につなげる目的で、国内の既存放射光施設を試験的に利用し、その事例を付加価値やイノベーションにつなげるための事業「仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)」を実施しており、この度、上記のコラボレーションチームの提案が選定されました。

今後、産学官それぞれの得意性を融合させた放射光利活用の展開とともに、加速器関連産業への参入可能性の拡大に繋がることが期待されます。


採択課題:【吸着式蓄熱材ハスクレイ吸着原理の解析–地域熱エネルギー循環事業の確立-】
提案概要:細孔構造により蓄熱・放熱が可能な吸着式蓄熱材の原理を解明し、工場等の排熱資源を蓄熱・輸送して農業用ハウスなどの
     暖房に提供する熱循環システムの構築を目指す。
筆頭法人:東日本機電開発株式会社
協力体制:岩手大学・(国研)産業技術総合研究所・石原産業株式会社
支援機関:岩手県・(公財)いわて産業振興センター

本事業については、以下のサイトをご参照ください。

【令和3年度 仙台市既存放射光施設活用事例創出事業(トライアルユース)受託選出者】
https://www.city.sendai.jp/renkesuishin/jigyosha/kezai/sangaku/housyakou_trial-use.html